ハッチ

2014年8月29日

17歳のハッチが死にました。

ハッチのことを知って欲しくて書きます。


岐阜市保健所に来たのが、8月1日でした。所有権放棄。

17年間過ごした家族は、殺処分を前提とした所有権放棄に同意し、保健所に連れて来ました。

この時、入る畜犬管理センターは満室に。

殺処分をし、犬舎を空けなければ、迷子犬を受け入れることができない状態になっていました。

殺す?

翌日、Happy Choiceで引き出し、『ハッチ』と名付けました。

8月2日に迎えたから、ハッチ^ ^



その後お世話になっている、こうとく動物病院さんで検査を受けたところ、腎不全でした。

しかも数値は非常に悪いことを示していて、先は短いと診断されました。

苦しい重病を抱えたハッチが放棄された現実に胸が苦しく痛みました。

なぜ、もう少しの時間を一緒に居てやれなかったのか。。。


先が短いと知って、「Happy Choiceのハッチ」ではなく、我が家の一員として見送りたいと、「田口家のハッチ」に登録しに保健所に行って来ました。


我が家に来てからは、老犬ボブと寄り添うように生活しました。(奥がボブ)

ボブもお年で、ハッチと同じように右の睾丸が腫れています。

オス犬に厳しいボブでしたが、相性がいいんですね。


日課のドッグラン。

ハッチは日向ぼっこで、少し歩いて倒れます。

左 ファッジブラウニー

右 ボブ

が気にしてくれています。


家に来てから、缶詰めを少し食べて水を飲むだけ。

次は、大好きなワンシーン

痴呆と、筋力低下からヨタヨタするボブをハッチが踏ん張って支えてる(*^_^*)

ボブとハッチでX(エックスの字)

毎日、点滴をして口にご飯を運んだけど、痩せていってしまったハッチ。

苦しそうに、ウーと声を出すけれど、その声も弱くなった。


最初の頃、抱っこするたびに怒られてたけどこの頃は、怒る体力も無くなってしまった。


家に来てから、たった28日で旅立ったハッチ。


最後の日

帰宅をして、ハッチを見たらバタバタして様子がおかしい。

あぁ、死んでしまう。


ぐったりしている身体を抱き上げ、がんばれ!っていったけど、もう充分がんばったハッチにそれ以上言えなかった。

ハッチに、「ありがとう」「もうがんばらんでいいよ」って言った後、心臓は止まりました。


最後に何を伝えようとしてくれた?長く苦しませてしまってごめんね。


思い返せば今週一週間で、夜ゆっくりお家にいられる予定は29日だけでした。


ハッチ

迷惑をかけない日を選んでこの日、僕が帰ってくる時間に逝こうと思ったんだね。

バタバタして僕を呼んでくれてありがとう。

僕は最後にハッチの飼い主になりました。

ハッチは我が家の家族になりました。

そうやって見送ることに何の意味も無いかもしれない。


ただ、棄てられたまま、帰るお家が無いままいのちが終わったらいかん気がした。


8月31日(日)16:00

ハッチをお葬式で見送ります。

ハッチ、うちに来てくれてありがとう。