平成28年度 ボランティアさん活動報告

おさんぽボランティアの中園さん 3/3

Happy Choice の保護わんこニムちゃんを家族に迎え入れた中園ご夫妻と代表 田口との対談の続きです。
前回までの内容は、中園さんご夫妻とニムちゃんとの生活のスタートがはじまり、心を開いてきたニムちゃんとの生活で起こったいろいろなことをお話していただきました。
前回の続き

おさんぽボランティア中園 実さん(以下 中園実

前も田口さんに聞かれたんですけど、その破壊行為っていうかそういうことは、別に返す理由にはならない、それ以外は別に、おとなしいし飼いやすい犬だなって思う。

おさんぽボランティア 中園 仁美さん(以下 中園仁美

なんだろうな。私から見たらニムは田口さんちに帰りたかったんじゃないかな、と思いますよ。あの頃は。

Happy choice 代表 田口(以下 田口

うちでも多少あったけどね、カーテンやられとるけど、確かに


中園仁美

まだ、慣れてなかったし、私も最初そんなふうだったし、だから、「いやや、私こんなとこいやや」みたいな感じで思ったんじゃないかな。

中園実

特にオーブントースターを使うとあかんかったね。オーブントースターのじーっていう音が鳴りだしたら、もう臆病になって、チンってなったらもうそこでうわぁ~っていう感じで、

中園仁美

紙をビリビリビリって、

中園実

オーブントースターの音がならんように細工したもんね。

中園仁美

そうそうそう、全部分解してね。未だにそのトースター使ってるね。

中園実

今でも多少は警戒するかな。

田口

人との関係が出来上がれば、環境に対しての順化が進んで落ち着いてきたってことで、そこに一つの絆ができたってことだね。


中園実

最初は結構下痢してた。

中園仁美

してたね~、いろいろやったね、あの頃は。

中園実

だから、うちらもようわからんかったから、結構こまめに病院とか連れて行った。イボができたとか、この歯はなんやとか、体中にある黒いのはなんやとか、細かいことで結構。

中園仁美

血液検査をしてどうのこうのとか。

中園実

結構金かけたよ。その前のワンちゃんの件があるんで、余計その後悔する前に、というのはあると思う。

田口

ニムが来て、もうどれくらいになるの?


中園仁美

ニムが来て、11月だったから、来月で3年目に入るっていうことか、

中園実

丸2年やね。

田口

譲渡した後でもたまに連れてきてくれるから、ニムに会えてうれしいよ。


おさんぽ会に参加してみて

田口

最初におさんぽ会に来て、ニムを迎えることになって、その後もおさんぽ会に来てくれるのは、それはどういう気持ちからなの?


中園実

みんなと同じようなもんじゃないですかね、何かできるわけじゃないけど、何かしたいみたいな。そりゃぁ、全部の犬たちをもらって、自分で世話できたりすりゃあいいんでしょうけど、それはできないけど何かしたいみたいな。専門知識があるわけじゃないですけど、多分みんな同じ気持ちじゃないですか?

田口

岐阜市畜犬管理センターでおさんぽ会をしてますが、どんな感想を持ったの?


中園実

建物のつくりを見て、夏は暑いやろうし、冬は寒いやろうなって、ただブロック積んだだけの建物なんで、断熱も何もないじゃないですか、道路にわんわん鳴き声が聞こえてくるし、こんなところに入れられてるのかって、、、
そう最初は個々の犬を見るまでは、とんでもない凶暴な犬たちが閉じ込められてるんやろうなと、思ってたんですけど、実際散歩するとき出してみると、1匹1匹の犬はちゃんといい子なんで、やっぱ環境で、すごいストレスがあって、ちょっと人格というか、性格にも影響とかあるんやろうなと。

田口

設備に対しては?


中園実

設備だと、寒さ暑さが一番気になる。あの中で暑くて、死んだとか、寒くて死んだとか、特に暑さの方がひどいんじゃないかな、寒いのはまだ毛が生えた生物だから、多少は耐えれるのかもしれないけど、あんな暑いところに自分が行ってみろって言われたら、1日持つかなって思うし、体調も壊れるよね。

田口

最初にお散歩した犬を覚えてる?


中園実

最初にお散歩した犬は、メガネ。2回目来たときはお父さん、あの時お父さんはピチピチだった。
最初は結構怖かった。お父さんも来たばっかりっていう話をその時に聞いた。お父さんの方もまだここがわからないくらいの頃。
メガネ
メガネ

田口

実くんといえば、収容されていたわんこの元気を散歩してた印象なんだけどね、あの子も長居してた。期間的に結構長い間、散歩に行ってくれたじゃない、そういうなかで変化はあったの?


中園実

うん、うん、うん、居なくなってからちょっと寂しかった、俺はもう行かんでもいいのかなって。

変化はというと、やっぱり元気がいうこと聞くようになったと思いますよ。引っ張るなとか、僕のそういう気持ちを、ちょっとわかってくれるのかなと、ホントに元気でしたけどね。

元気が譲渡されていって、おさんぽ会に来たらいなかった。世話した期間が長いうちで、こいつホントもらわれていくんかなっていう気持ちと、いなくなったら寂しいなという気持ちと両方あった。
元気がいなくなったときに、散歩した子が確かダックスか何か、ちっちゃいのだった。

元気と中園実さん
元気と中園実さん

田口

引っ張らないなって


中園実

もっと元気出していいぞって、引っ張りが足りないので寂しいかなって。

ホントに1匹の犬を散歩するだけなのに、ひとり以上の手がかかる、元気は片手で扱えるような犬でもない力あるし、それとうんこ3回くらいして、ジョウロ持ってリード持って、片手で持てるような犬じゃないし、うんち持ってジョウロ持って、犬持ってで、手が4本ぐらいほしいって、

あの時にうんち回収とか、ジョウロ持ちましょうかって声かけてくれたのが、それだけでスゲー助かった、手が1本増えたのと一緒だから。

田口

みんなで協力をね。


中園実

だから逆に自分が散歩する担当の犬がいない日は、自分がみんなのウンチを集めて、袋に入れたりとか、ジョウロで流すっていう役割をしようかなぁって、あの時は自分が大変だと思ったので、その時にそういう係、人がいっぱいいるのなら、そういう係の人がいると楽なんじゃないのかな。

田口

おさんぽ会自体で、危なかったこととか、こうしたらいいのにっていうのはある?


中園実

危なかったこと、、、、あったかな?  おさんぽ会といえば、ほかの人との接触っていうのか、一般の人とか、特に堤防は学生とか多いんで、急に振り向いたときにとか、自転車とか、あの場所に関しては、車は来ないけども自転車が危ないなって、後、よそのワンちゃんも散歩してるから気を付けてないと。

田口

元気の後にガッツが来たよね、実くんの担当だった。


中園実

ガッツはすぐに譲渡で出ていきましたね。最初に見た時は、なんてかっこいい犬なんやと、思いました。なんていう種類なんだろう、 あれは猟犬に間違いないって思ってて、ちょっと痩せてましたけど、かっこよかったですね、見た目スゲー柄悪いですけど、性格は意外とかわいいかった。

ガッツと中園実さん
ガッツと中園実さん

田口

ガッツは意外と早く決まってよかったね。
おさんぽ会の意味みたいなのっていうのは、どういう風にとらえてる?今は週1から週2の開催になって、来れる人が来てくれているんだけど、毎回決まった人が来るわけではない。もちろん会を継続して行ってるなかで、おさんぽ会をすることで何か良くなっているのってある?続けていくうえで、みんなはどう思っているのかなって思っている。


中園実

散歩する犬がいないことが理想なんですけど、こういう活動が世に知られることによって、貰い手を探している犬猫がいて、そういう子がもらわれていって、それがゼロになればいいと思います。

捨てられていくワンちゃんとか、猫ちゃんとかいる限りはやっぱこういう活動っていうのは、あった方が絶対いいと思う。

みんなが継続的に来れているかっていうと、最近来てないとか、そういう方もいろいろといると思うんです。入れ替わっても、例えば僕もそう行けてないんですけど、やっぱ生活のパターンが変われば、急に来れなくなる人もいるし、新しく入って来た人に、こうバトンタッチみたいな感じでやっていくみたいな、とにかく継続してみんなで活動自体が、人が入れ替わりながらも続けていけたらいいと思ってる。誰かが来るからおさんぽ会じゃなくて、みんなでつないでいくみたいなね。

田口

そういう表現いいですね。
おさんぽ会自体が会員制にしてないんで、その時に活動できる人が、やれる人が来るっていうふうにしたけども、結局長く続いてる。以前と違う人が来てるし、もちろん継続して来れる人もいるし、来れる人が順番に新しい人をサポートしながら、また先輩は先輩でたまに来てもらう、っていうので、関わる人が増えていくよね、固定していないから、だからそういう意味では、皆さんおさんぽ会に来て、里親になる方もいるから、それで来なくなる方は、僕にとってすごくうれしい。その家の子の世話があるから来れないっていうのは、すてきだなって思う。


中園実

ニムをもらった頃は、正直おさんぽ会行って、よその犬を散歩する余裕がなかった。週末はなるべくニムとなじもうって思って、2か月くらいは行けなかったのかな、もちろん週末は仕事によっては、行けたり行けなかったりだったけど。

田口

仁美さんは犬の美容室のオーナーさんで、保護犬のシャンプーもしてくれてることもあって、その方面でも協力してもらっています。おさんぽ会の参加は平日開催するようになってからでしたか?


中園仁美

そうですね、私が行けたのはっていうと、ほんとここ最近なんじゃないかな。一番最初はお盆休みの時で、二人で行けたと思う。

おさんぽ会があるから行っているっていう感じで、行きたい行きたいって思ってて、平日やってないし土日は仕事休めないし、でも水曜日やるよねってなって、、、今はカレンダーに〇うって、生活の一部になってる、今行くなって言われると、じゃあ休みの日に何してようなかって、自然の気持ちからだと思う。

今後について
お父さんと中園仁美さん
お父さんと中園仁美さん

田口

おさんぽ会について、今後何かありますか?


中園実

どんどんメディアとかにでて、みんなに知ってもらえば、おさんぽ会に来てくれる人も増えると思う。いいことっていうのは、どんどん真似した方がいいと思うんで、他の自治体でもそういう人出てきて、同じようなことをやって、それでまた殺処分される犬猫が減ればいいと思うんです。

そういう味方を増やしていけば、いつか法律も変えられるんじゃないかな。だんだん政治的な話になっていけるぐらい、自分たちと同じ考えを持つ人の数を増やしていけば、そういう声を聴いて動いてくれるじゃないかな。議員さんとか、国会議員が全員味方やったら法律が簡単にできるわけじゃないですか、そんな感じでやっぱり、味方というか仲間をどんどん増やしていけば、変えていくことができると思う。

田口

そのためにいろんな人にもっと知ってもらう必要があるってことだね。


中園実

みんなどっかでは同じ考えがあると思うんです。根本を変えないと、いたちごっこだって、どんだけワンちゃんもらってください、わかりました、はいもらいますって言ってどんどん譲渡されても、結局捨てられるワンちゃんがいる限りは、いたちごっこなると思う。

まずは仕組み、社会の仕組み変えていかないと、ペットショップがどうとか、そういう話もそうなんですけど、そういう意味ではちょっと法律が未熟なところがあるんで、社会の仕組みをみんなの声で変えていくにはやっぱり、それを発信してみんなに知ってもらうのがいいと思う。

中園仁美

実くんは単純に田口さんの手助けがしたいんです。

中園実

最初の動機はそんな感じ、自分が何かできるわけじゃないんやけど、何かしてる人、犬を直接助けているというか、犬を助けてる人を助ける人になりたいみたいな、支えている人の支えになりたい、それなら誰だってできるんじゃないかって、犬の世話はできんけど、犬のうんこ持って歩くぐらいはできるし、そういうふうにハードルを下げていけば、俺にもできるかなって。

田口

できることがそこにあるから自分がやるっていうスタンスはすごく共感する、それであってほしいなと思います。今の話はホントに僕はうれしいです。

 

犬を飼っていて、猫を飼っていて、自分が飼っていた犬と似た子が殺されていく現状を知って、何かできないかなと、ずっと思っていて探していたら岐阜にこういう活動があったと、それで来て下さる方がたくさんいて、犬猫っていうのは家族として特別な感情を持っている方が多い。そういう方がボランティア活動に参加して下さっている。

 

ボランティア活動している方の中に、犬猫だから助けたいっていう人もいるんだけど、犬猫だから助けようと活動したとしても、やさしさやあたたかさが人に戻っていくと思うんです。動物たち、犬や猫を大事にする気持ちを持っている人っていうのは、その犬猫の飼い主さんの気持ちも大事にする。結局のところ動物(他者)の為にと活動したら、自分に帰っていくんじゃないかなと、だからそういう意味で僕は動物だから助けているんじゃなくて、関わる全てが一緒に救われていくと、いつもそう思って活動しているんです。


対談を終えて

預かりボラの川上さん、イベントボラの亀谷さん、おさんぽボラの中園さんとの対談を終えました。皆さんとはおさんぽ会で会うことが多く、その時々にも話はしていましたが、今回の対談をしたことで、皆さんが犬猫のことをはじめ、ボランティア、行政のことなど、すごく深く考えて行動されているということを感じました。
これからも、より多くの方にHappy Choice の気持ちが伝わるように、活動の場を皆さんと一緒に広げていけたらと思います。